第11回目はPCエンジンを紹介してみます。自分の保有するのは計3台ありますが、共通点も多いので1つの記事ですべて紹介します。
まず、PCエンジンが発売されたのはファミコンが日本のゲーム市場を支配していた頃、1987年にNECから発売された8ビットゲーム機で開発にはハドソンが深くかかわっていた。
ファミコン全盛期とは言え、ファミコンも他のアーケードゲーム機やパソコン等と比較して性能的にはだいぶ時代遅れに見えてきた頃登場したもので、ファミコンとかなり善戦したゲーム機です。
PCエンジンと言えばコア構想というものがあります。PCエンジンを中心に様々な周辺機器をつなげられるようにして、ゲーム以外の用途でも活用できるように・・・とソフト供給用ICカードスロットの他に拡張バスが用意されていた。周辺機器はいくつか発売されたものの、一般的に使われたのはバックアップメモリかCD-ROMインターフェイスしか無く、後に発売されたCD-ROMドライブ一体型のDuo以降では廃止されました。
PCエンジンは非常にバリエーションが多く、グラフィック機能を強化したモデルからポータブル機までNEC-HE製で10機種、それ以外ではPCエンジン内蔵PCモニタやレーザーディスクと連携できるレーザーアクティブ、シャープのホビーパソコンX1と一体化したX1ツイン等の様々な機種があったが自分が所有した機種のみを紹介します。
■PCエンジン(初代)
この時代のパソコンのような白色の非常にコンパクトなデザインのモデルで、この機種のみ映像出力がRF出力となっていました。但し、オプションのAVブースター、もしくはCD-ROM^2接続用I/Fを接続することでビデオ出力にも対応できました。
また、CD-ROM^2一式も所有してますが、こちらにはRCAビデオ端子がそのまま出ており専用ケーブルを使用せずテレビと接続できます。
■PCエンジン コアグラフィックス
初代PCエンジンのマイナーチェンジで、本体がグレーになりビデオ出力が標準化されました。出力端子はDIN型端子でメガドライブのものと形状は同じですがピンアサインが異なるため流用はできません。
品名からグラフィック性能が良さそうに見えるが、実は基本性能は初代PCエンジンと全く変わらないものです。
CD-ROMドライブを一体化した機種で、初代PCエンジンではCD-ROM^2一式+スーパーアーケードカードの組み合わせに相当した機能をもっていますので、この本体単体で殆どのPCエンジンのタイトルが楽しめます。
(アーケードカード専用CD-ROMソフトとスーパーグラフィック専用ソフトは使用できません)
それ以外の基本機能はPCエンジンと変更はありません。
しかし、PCエンジン発売後、セガのメガドライブ、任天堂のスーパーファミコンと16ビット機が相次いで発売されるため、寿命は短命だったと言えます。
NECではPCエンジンシリーズの他に1994年にはPC-FXというゲーム機を発売されるが、大失敗に終わってしまったため、唯一NECで成功したゲーム機となってしまいました。