【我が家のゲーム機紹介】第4回 任天堂ファミリーコンピューター

1983年に発売された言わずと知れた8ビットゲーム機の大御所です。

当時としては群を抜くスペックでありながら、14800円という低価格設定が大ヒットし、11年後の1994年までソフトが供給され続けたというのは非常に驚異的なことで、最終的な出荷台数は6291万台との事だそうです。

 

そしてヒットの要因はライセンス管理を行っていたということもあります。

実はファミコン発売の前年の1982年にアメリカで起きたゲーム市場崩壊、通称アタリショックを教訓にしていたためです。

これはアメリカで当時大ヒットをしていたアタリ2600が引き起こした事件で、このアタリ2600では仕様を公開して誰でも自由にソフトを販売できるようにしていたため、非常に多くのゲームソフトが発売されたのは良いのですが、非常に質の悪いいわゆる「クソゲー」が数多く市場に出回り、「テレビゲーム=つまらない」という印象が定着してしまい、ゲーム市場自体が崩壊してしまうという事件がありました。

 

それを教訓とした任天堂任天堂の審査を受けたゲーム以外の発売はできない、ソフト生産は基本的に任天堂に委託などの一定の条件を設けたライセンス供与制度を実施した結果、良作なソフトが多く出回り、アーケードゲームの移植も良質なものが多数登場しました。

 

また、ファミコンは多くのバリエーションが存在します。シャープから発売されたツインファミコンファミコン機能を内蔵したテレビC1、ビデオタイトラー機能をメインとした編集ファミコン、ビデオ端子による接続を可能にした任天堂純正のAV仕様ファミコン(通称ニューファミコン)。他に業務用としては旅館やホテル向けに最大15本のソフトをセットが出来、コインを投入すると一定時間好きなゲームが遊べるファミコンボックス、あとはファミコンのソフトが動くわけではないので、バリエーションとは呼べないが、ファミコンをベースとした対戦型アーケード筐体、任天堂VS.システムがあった。

そのほか、非ライセンス商品では2015年現在でも様々な互換機が出回っております。

 

そして周辺機器の多さも数多く、とてもここで書ききれるものではありませんが、ファミコンをパソコンのように使えるファミリーBASIC、ディスク媒体のソフトが利用できるディスクシステム、そして様々な形式のコントローラーなどの非常にバリエーションに富んだものが発売されていました。

 

そして、何より凄いのはサポート体制であります。任天堂は2007年10月末までファミコンの修理・サポートを受け付けており、発売から24年間もメーカー修理を受けることができた電化製品なんで恐らく他には存在しないでしょう。

 

今現在、ファミコンで遊ぶにあたっては、AV仕様ファミコンを入手して遊ぶのが最も確実な方法で、動作しないソフトや周辺機器が少ない上、ビデオ端子を備えているため、現在のテレビでも接続が容易であるのでお勧めしますが、初代ファミコンと比べて出荷台数は少ないため中古価格は割高になっていることが多いです。

初代ファミコンの場合は安価で手に入るがアナログチューナーを搭載したテレビが必要になるため、現在販売されているテレビでは接続できないのであまりお勧めはできません。(アナログチューナー内蔵のビデオデッキ等を経由させるなどの方法はあります)

また、互換機の場合は拡張端子が備えられていない場合は多く、周辺機器が使えないものがほとんどで、後期のファミコンソフトで見られた拡張音源が鳴らないなどの問題もあるため、完全な互換性があるとは言いがたいので、積極的にはお勧めできません。

とは言え、80年代前半に発売されたほかのゲーム機は中古市場でハードを探すだけでも一苦労、手に入ったかと思ったら希望するソフトが手に入らない・・・ということも多いですが、ファミコンに関しては今でもハード・ソフト共に多く流通しており、安価で容易に入手できるのは凄いことだと思います。