【所有カメラの紹介】第2回 富士フイルム X100S

前回に引き続き、今回も変態カメラの紹介で行きたいと思います。

今回は2013年に発売された富士フイルムのX100sを紹介しようと思います。

このカメラ、はっきり言って高いです。発売直後の実売価格は約14万円程度、新モデルが発売された今でも新品が処分価格で売られてることもありますが、それでも9万円前後のプライスが付けられていることが多い高級コンパクト機です。

 

外観は正面から見るとまるで往年のレンジファインダー機のような外観でとてもデジタル機には見えないスタイルになっています。

操作系もそれに近い感覚になっており、絞り、シャッタースピード、露出補正はすべて単独のダイヤルになっており、逆に一般的なデジカメにある露出モードのダイヤルがありませんので、ファインダーを覗いたままでも基本操作は素早く行うことができます。

 

そしてこのカメラの最大の特徴はファインダーです。光学ファインダーと電子ファインダーを切り替えて使用できるハイブリットファインダーになっております。

通常は光学ファインダーで使用することが多いとは思いますが、レンジファインダーなのでピントの状態がファインダーに反映されない点や、特に寄って撮影する場合はファインダーの像と実際に撮影される映像に差が生じますので、撮影シーンに合わせて通常は光学ファインダー、マクロやMFなどで撮影する場合は電子ファインダーといった使い分けが可能になっています。

また光学ファインダー時は光学ファインダーの像と各種情報が合成されて表示されますので、一眼レフに負けない・・・とはいえませんがコンデジに搭載されているファインダーとしてはかなり使いやすいものに仕上がっています。

 

センサーは一眼レフと同等のAPS-Cサイズのセンサーが搭載されております。このセンサーは高感度の性能が良好でRAW現像ならISO3200くらいまでは実用的に使える画質が確保されています。

レンズは23mmF2.0の単焦点レンズで、35mm換算は約35mmになっており非常に使いやすい画角になっています。

 

そしてこのカメラの特徴は画質や表現力の割りに小型軽量になっており、一眼レフに匹敵する画質・操作性を持ちながら小型軽量に仕上げられているので、荷物をできるだけ軽量にしたいハイキングのお供にも非常に使いやすいカメラです。

 

正直、初心者向けのシーンモードなどの機能は一切搭載されていなく、ズームレンズも非搭載である程度一眼レフなどのカメラに慣れた人でないと使いにくいカメラだとは思いますが、個人的には今まで触ったコンデジ・ミラーレス機の中では一番のお気に入りです。