【所有カメラの紹介】第1回 シグマDP2(初代)

手持ちのカメラを気まぐれで紹介してみようと思います。

第1回目からいきなり変態カメラの紹介・・・ということでシグマDP2です。

シグマの2008年に発売されたコンパクトデジタルカメラで、20.7mm×14,9mmという変則的なサイズのセンサーを搭載しており、APS-Cフォーサーズの中間くらいのサイズの1400万画素センサーを採用しております。

 

まずこのセンサーか曲者でシグマ以外の一般的なカメラのセンサーは1つの総にR・G・B各色のセンサーが並べられていますが、このカメラに搭載されているFoveonセンサーは3つの層になっており、R・G・B各色のセンサーが重ねられるように配置されています。

そのため、出力される画像は約400万画素になってしまいますが、解像感が非常に高いのが

自分ではうまく説明できませんので、詳細はこちらで・・・

 

そして次に曲者なのがカメラ内蔵の画像処理エンジン。

Foveonセンサーは通常のセンサーとは異なった専用設計の画像処理エンジンが必要になる関係か、映像処理エンジンがとにかく質が悪く、JPEG出力された画像は使い物にならないレベルです。これはメーカー側でもRAWで撮影してPCで現像することを推奨していますので、普段RAW現像をされない方にはお勧めできません。

さらにRAW現像ソフトはFoveonセンサーに最適化された画像処理エンジンが搭載されている現像ソフトでないと良好な画質で現像できないので注意。

 

センサー関係の話だけで長文になってしまいましたが、続いてレンズですが、センサーがコンデジとしては非常に大きいため24.2mmF2.8の単焦点レンズになっています。35mm換算では約41mmと非常に使いやすい画角にはなっていますが、単焦点レンズに慣れていない人にとっては使いにくいかかもしれません。

このカメラで撮影したカメラの一番の印象は青色がすごく気持ちいい。これが自分的にこのカメラの印象です。青空や海などはすごくきれいに発色してくれるのに対し、それ以外の色の発色はあまりよくないようにも感じます。

 

そしてこのカメラの最大の欠点は操作性の悪さです。

露出モードのダイヤル以外はすべてボタンでの操作になっており、各種設定がダイヤルではなくボタン連打になっているので非常に使いにくいです。

MFは専用のダイヤルがついていますが、通常のカメラのようにレンズ部のリングではなく、カメラを構えたときに右手親指で操作するような形になるので、なれないと非常に使いにくくなっています。

また、夜景モードとかスポーツモードとかの初心者向けの撮影モードが一切付いていない、ほんと素人お断りって感じのカメラになっています。

 

正直、このカメラを人に薦められるかというと、お勧めはしません。

画質も操作系も癖が強すぎるので使い手も被写体も選ぶカメラですので。